ヘンリー8世の後妻アン・ブーリン。エリザベス1世の母としても知られている彼女ですが、王妃の座を得たのも束の間、国王の気まぐれにより処刑されてしまいます。さいきんでは映画『ブーリン家の姉妹』でナタリー・ポートマンがアン役をこなしたことでも話題となりました。イングランド国王をも夢中にさせたアン・ブーリンの肖像画をまとめました。
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アン・ブーリンの肖像画 12枚
17世紀に描かれた、フランス宮廷にいた少女アン
アン・ブーリンの肖像画、おそらく現存しない肖像画に基づいて描かれたもの
ハンス・ホルバインによって描かれたアン・ブーリン
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若き日のアン・ブーリン
19世紀に描かれたアン・ブーリンとのヘンリーの和解の絵 (ジョージ・クルークシャンク画)
国王との出会い(19世紀画)
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王妃の座を追われるキャサリンと、公衆の面前で愛をささやく国王とアン・ブーリン(19世紀画)
25歳の誕生日前のアン・ブーリン
アン・ブーリンの肖像画 (作者不明)
アン・ブーリンの肖像画 (作者不明)
ロンドン塔に閉じ込められたアン・ブーリン (エドワード シボット画)
アン・ブーリンのスケッチ絵 (処刑前と思われる)
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アン・ブーリンとは
ヘンリー8世の2番目の妃アン・ブーリンは、1501年イングランドで生まれました。1527年から国王と親交があり、ヘンリー8世がキャサリン・オブ・アラゴンと離婚する直前の1533年に密かに結婚。同年末には長女エリザベス女王(後のエリザベス1世)を産みました。
1536年になると、なんとしても男児が欲しいヘンリーはアンに嫌気がさし、結婚の正当性を疑い始めました。結果、同年アンは不倫と姦淫罪で告発され、ロンドン塔で処刑されてしまいます。ヘンリー8世が次の妻ジェーン・シーモアと結婚したのはそのすぐ後のことでした。ロンドン塔にはいまでも彼女の幽霊が現れるといいます。
アン・ブーリンの容姿
こちらは20世紀初頭に描かれたヘンリー8世とともに鹿狩りをするアン・ブーリンの絵です。アンはとても美しく、黒い髪と瞳に細い首が特徴だったとされておりますが、実際はどのような性格だったかは知られていません。
アン・ブーリンについての記録は殆ど残っておらず、肖像画はのちになって描かれたものが多いのも特徴です。現在語られている彼女の人生は、作家の偏見や想像上のファンタジーの飛躍によって、大きく婉曲している可能性もあるといいます。
まとめ
彼女が処刑された後、ヘンリーやその臣民にアン・ブーリンを思い出させるものはすべて破棄されました。その過程で見落とされていたものがいくつかありますが、当時現存したアン・ブーリンの肖像画はないと推測されています。現在アンの姿が見られるのは、彼女の名前がつけられた肖像画とスケッチだけです。
また絵画には、彼女の死後に描かれたものが多く、模写に模写を重ねたものが出回っている可能性もあります。イングランドのローマカトリック教会の断絶をつくったアン・ブーリン。国王を誘惑した魔女だったのか、野心深い家族に利用された悲劇の王妃なのか、それとも両方か、その真実すらいまは闇のなかです。
参考文献
- https://en.wikipedia.org/wiki/Anne_Boleyn
- https://www.pinterest.jp/pin/61572719876027678/
- https://www.britannica.com/biography/Anne-Boleyn
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