エリザベス女王が崩御され、「チャールズ3世」の存在が益々注目を集めるようになっいますが、エリザベス女王には他にも3人の子女がいるのはご存知でしょうか。
この記事では、エリザベス女王と亡き夫フィリップ王配の間に誕生した、チャールズ皇太子を含む4人の子供たちについてみていきたいとおもいます。
エリザベス女王の4人の子供たち
エリザベス女王には、4人の子供がおります。
こちらの写真は随分若い時のものですが、
- 左が長男のチャールズ皇太子
- 左から2番目にいるのが長女アン王女
- 真ん中が次男アンドリュー王子
- その下にいるのが末っ子エドワード王子
ですね。左にいる夫のフィリップ王配は2021年に崩御されましたが、4人の子供達は健在です。
ちなみに元々王位継承権は近いところにあったこの3人ですが、長男のチャールズ皇太子に子供が生まれ、王位継承権は遠のくことになりました。さらにその長男ウィリアム王子にも子供が誕生しましたので、チャールズ皇太子以外の3人は現在王位継承からは遠いところに存在しています。 (参考:イギリスの王位継承順位【チャールズ皇太子が国王となった場合に考えられる5つのシナリオ】)
チャールズ3世
チャールズ皇太子は1948年11月14日に、エリザベス女王とフィリップ王配の元に誕生しました。
元々エリザベス女王とフィリップ殿下は恋愛結婚だったことはよく知られていますね。チャールズ皇太子は母が即位した時にはまだ幼く、4歳でありました。祖父ジョージ6世が急逝したことで、1952年、急遽母エリザベスは25歳にして「女王」として即位することとなったのです。
当時、英連邦視察を含む王室との約束のため、母エリザベス女王と父フィリップは世界中をまわる日々が続いており、まだ甘えたい年頃に両親は忙しく動き回っていました。その間チャールズ皇太子は、のちに生まれる妹アンとともに自宅におり、生活は王室の保護者に託されたのでした。
第二子として生まれたアン王女
第二子として生まれたのが、女王の一人娘アン王女ですね。
彼女が生まれたのは、1950年8月のことでした。祖父ジョージ6世が亡くなるのはこの2年後ですので、このとき母はまだ「エリザベス王女」でありました。といっても、体調の優れない父のかわりに仕事を手伝っていたこともあったといいます。
父母は公務におわれて、アン王女は兄とともに家に残されることが多くなりました。しかし、エリザベス女王を感情的に遠ざけているようなことはなく、家族仲がけして悪いわけではなかったといわれています。(もちろん多少の不満は時々にあったとされていますが)
アン王女も兄チャールズ3世と同じように、2度結婚する道を歩みました。1973年にキャプテン・マーク・フィリップスと結婚し、二人の子供をもうけました。1992年の離婚後間もなく、彼女は現在の夫であるティモシー・ローレンス中将と再婚しています。
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次男アンドリュー王子
第三子が誕生したのは、アン王女が生まれてから10年後の1960年のことでした。
アンドリュー王子は1986年にセーラと結婚し、2人の子供をもうけますが、1996年に離婚しています。アンドリュー王子というと、エプスタイン島事件 (児童買春スキャンダル)が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。自身の所有する島で買春を行い逮捕されたエプスタイン氏と交友があったことで、アンドリュー王子も訴えを起こされていたのです。
2019年以降王室公務から退いていた王子ですが、2022年には「軍の名誉職」と「慈善団体などのパトロン」の役職も女王に返上されています。実際に被害者女性には和解金も渡しており、裁判には「民間人として」臨むことも公けにされました。
それにより、王室メンバーとしての公的地位を事実上全て失う事となり、また、今後はメディアにおいて王族の敬称である「ロイヤルハイネス(殿下)」も使われなくなるそうです。
末っ子エドワード王子
チャールズ皇太子と16歳差で生まれたのが、末っ子のエドワード王子ですね。
彼が生まれる時は夫であるフィリップ王配も分娩室におり、女王の手を握っていたとか。エドワード王子の誕生シーンは、王室の伝統からの大きな脱却でもあったといわれています。
彼はほかの兄妹ほど世間の注目を浴びることはなく、ときに「忘れられた王族」と称されることもあるほどです。1993年、広報コンサルタントのソフィー・ライス・ジョーンズとテニスのイベントで知り合い付き合いから6年後に結婚、エリザベス女王の子供の中では現在も結婚生活を続けている唯一の王子です。
(エドワード王子と妃)
1993年にはアーデント・プロダクションズを設立し、主に王室の歴史についての番組を制作。収益はほとんどなく、こちら2009年に終焉することになるのですが。王子は、民間部門でのキャリアを追求する英国君主の最初の子供になろうとしたことで尊敬を集めた人物でもあります。
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まとめ
この記事では、エリザベス女王の4人の子供、
- 長男チャールズ皇太子
- 長女アン王女
- 次男アンドリュー王子
- 三男エドワード王子
をご紹介しました。
イギリス王室において、離婚はタブーだとされていましたが、エリザベス女王の妹マーガレット王女を皮切りに離婚・再婚も柔軟に受け入れられるようになってきました。
ネットフリックスオリジナルドラマ『ザ・クラウン』では、チャールズ皇太子だけではなく、アン王女にも焦点があてられており、エリザベス女王の築いた家庭にも日が当たるようなつくりになっています。多様化している時代に封建制度が残るイギリス、ロイヤルファミリーとして生まれた嫡子たちの運命にも興味深いものがありますね。
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