【英国王室の不穏な5つのエピソード】無念を背負ってさまよい続ける亡霊たち

イギリスの歴史

英国王室の歴史には華やかな面と影の面があります。今日は、その影の部分を紹介します。幽霊の話から、王たちの悲劇的な物語まで、いくつかのエピソードをご覧ください。

この記事で取り上げるエピソード
1. ウィンザー城に登場する幽霊
2. ヘンリー8世の妃たち
3. チャールズ1世の処刑とその頭
4. 消えたエドワード5世兄弟
5. 狂気のジョージ3世

① ウィンザー城に登場する幽霊

ウィンザー城は、幽霊の出現でも有名です。

城にはヘンリー8世やアン・ブーリン、エリザベス1世などが現れると言われています。特にアン・ブーリンは首のない姿で目撃されることが多いです。

他にも、城には「悪魔の角」と呼ばれる不気味な存在がいるとされています。

② ヘンリー8世の妃たち

ウィンザー城にあらわれる幽霊たち (参考:【アン・ブーリン】処刑された王妃の無念、首なし幽霊の目撃談)

ヘンリー8世は、妃が男の子を産まないと容赦なく追放し、処刑することもありました。

妻たちが流産を繰り返した理由について、いくつかの説があります。一説には、ヘンリー8世がケルKell+という稀な血液型を持っていた可能性があり、これが原因で流産が多発したとされています。

また、1536年の馬上槍試合での頭部外傷が彼の残虐な性格を引き起こしたとも言われています。

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③ チャールズ1世の処刑とその頭

(引用元:https://en.wikipedia.org/wiki/Charles_I_of_England)

チャールズ1世はイギリス内戦後に反逆罪で裁判にかけられ、1649年に首を切り落とされました。イギリス王室の中で唯一処刑された国王としても知られています。

興味深いのは、処刑された後、「敬意の印」として、頭が体に縫い戻されたとする説です。また、彼の幽霊はグロスターシャーの建物で目撃されることがあるそうです。

④ 消えたエドワード5世兄弟

塔に閉じ込められた王子たち (参考:【消えた塔の中の王子】誰も知らないエドワード5世兄弟の行方)

エドワード5世と弟リチャードは、1483年にロンドン塔に幽閉され、その後消息を絶ちました。

1674年には塔の下から子供の骸骨が見つかりましたが、真相は今も謎のままです。幽霊として塔に現れることがあるとされています。

彼らは息を潜めるように音をたてることなく、静かに過ごしており、王子たちにとってはロンドン塔での監禁がまだ終わっていないということなのかもしれません。

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⑤ 狂気のジョージ3世

狂気のジョージ3世

ジョージ3世は、1810年に「狂気のジョージ3世」と呼ばれるようになりました。

1819年のクリスマス王は狂気の発作に苦しみ、58時間無意味なことを話し続け、昏睡状態に陥りました。彼が亡くなったのは翌年1820年の初めのこと。彼の奇行は、ポルフィリン症ヒ素中毒が原因ではないかと考えられています。

『狂気のジョージ3世』と呼ばれた彼は、王立図書館の下にある窓から外を眺めていたそうで、いまでも時々にそこに現れるそうです。

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まとめ

気に入らなくなった妃を次々と処刑したヘンリー8世、そしてその暴君に無慈悲に斬首された王妃たち。何も知らず塔に閉じ込められ短い一生を終えた幼き王子たち。

反乱軍に駆られて、首をはねられた英国王。優しかったはずの国王を狂気に陥れた恐ろしい毒。輝かしい栄光や絶対的権力の裏にはいつも、犠牲になった者がいるのでした。

都合の悪いことはいつだって隠されるもの、歴史書に乗るのは成功者の足跡です。

光の裏には絶対に影があらわれるものですが、名声を轟かせた分だけ暗く闇深い歴史も隠されているのかもしれません。

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