- 同教会では、550ドル〜1,450ドルで赤子が売られていた
- これは同教会の修道女が行っていたもので、教会自体は関与を否定している
- マザー・テレサには、これ以外にもいくつもの疑惑があがっている
2018年にインド当局は「神の愛の宣教者会」 が運営するシェルターで行われていた赤子の人身売買をやめさせたことを発表しました。この記事では、マザー・テレサの修道会で行われていた人身売買の噂に迫っていきます。
マザーへの疑問
人身売買は、人々が強制的に働かされたり、性的な目的で買われたりするもので、現代の奴隷制度の一つといわれています。この問題は、世界中で深刻な問題となっており、特に貧しい国や社会的に弱い立場にある人々が犠牲となっているのが現実です。
マザーテレサへの批判は長い間囁かれてきましたが、議論はいまだに続いています。
慈善団体が人身売買?
児童福祉当局は、修道女と慈善団体に関係する者が、550ドル〜1,450ドルで子供がいないカップルに赤子を売っていたと述べました。ちなみにインドにおける直近の大卒初任給は約2万5千ルピー、USドルに換算すると337ドルほどになります。
衝撃的な事実ではありますが、これは数十年にわたり水面下でくすぶり続けてきたスキャンダルが表面化しただけだともいわれています。
しかしこれをきっかけに、インドを統治するヒンドゥー教至上主義のインド人民党 (BJP) とつながりのある著名人が、マザー・テレサの遺産を再考するよう求め始めたのも事実です。
事の真相
人身売買が行われた都市であるランチー大司教の司教は、政府が組織を「意図的に中傷しようとしている」と非難し、慈善宣教者に対する申し立てを棄却したそうです。一方「神の愛の宣教者会」の広報担当者は申し立てについて、「まったく意味をもたない事実」 だと述べました。
しかし実際にインド警察は、その年、3人の赤子の売却を認めた修道女の映像を公開していたのでした。これは修道女の仕業だったわけですが、彼女が単独犯であったのか、大きな組織が裏に関与していたのかはわかっていません。
またこの事件が明るみになったとて、マザー・テレサが生きていた時代から起こっていたのか、そして当人も直接的な関係者であったのかは謎のままです。
寄付金への疑惑
それ以外にもマザー・テレサには様々な疑惑が指摘されています。
施設の管理や資金調達のために、マザー・テレサは多くの富裕層からの寄付を受けていました。しかし、その寄付が不正な手段で集められたものであった可能性も指摘されています。
世界の反応
しかし大切なこととして、マザー・テレサの支援活動に関わる人身売買の問題は、彼女の功績を否定するものではありません。彼女は、数多くの人々に助けの手を差し伸べたのは事実で、世界中で慈善活動のモデルとなっています。
人身売買の問題は、社会的弱者たちが犠牲になる大きな問題の一つであり、それを解決するためには、個々の施設というより、世界中の人々が協力して取り組むことが必要だと言われています。
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まとめ
マザーテレサが建てた家での人身売買の噂は、水面化で囁かれていました。噂が噂を読んだのか、はたまた一部事実であったのか。
マザーテレサはただの広告塔であり、裏組織が大金を苦拗ねていたという噂もありますが、死を待つ人々の家で救われた人がいるのもまた真実だったのでしょう。
そしてマザーテレサが建てた家で、それも近年に、赤子が修道女により売買されていたというのもまた悲しき真実であったのでした。マザーテレサにいついての悪評については、こちらの記事 (マザーテレサの悪評【聖母イメージは改宗させるための印象操作?】)にまとめております。
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