スペインの宮殿は、王室や同じような身分の貴族にとっては概してぜいたくな場所でありました。この記事では、スペインに存在する宮殿10選をご紹介します。
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スペインに存在する、豪華な宮殿10選
① マドリード王宮
(Palacio Real, Madrid)
マドリード王宮はスペイン・マドリードにある宮殿です。スペイン王の王宮で、オリエンテ宮とも呼ばれていますが、実際には国王や王族は住んでおらず、彼らは郊外にあるマドリード王宮より小さなサルスエラ宮殿を好み暮らしているそうです。しかし、マドリード王宮はいまだ国の行事に使用されています。
② アルハンブラ宮殿
(Alhambra, Granada)
アルハンブラ宮殿は、スペインのアンダルシア州グラナダ市南東の丘の上に位置する城塞・宮殿です。宮殿と呼ばれているが城塞の性質も備えており、その中には住宅、官庁、軍隊、厩舎、モスク、学校、浴場、墓地、庭園といった様々な施設を備えていました。アルハンブラ宮殿は、栄枯盛衰を経てもなお破壊されることなく残され、現在スペイン屈指の世界遺産となり世界中からの観光客が訪れる名所となっています。
③ ナショナル・パラオ
(Palau Nacional, Barcelona)
ネオバロックの傑作であるナショナル・パラオはバルセロナ、モンジュイックの丘の上に建っています。1929年には、万国博覧会のメイン会場となりました。1934年以来、カタルーニャ国立美術館の本拠地となっています。ロマネスク美術のコレクションをはじめとして現在も多くの芸術品を所蔵しています。
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④ クリスタル宮殿
(Palacio de Cristal, Madrid)
このガラスでできた宮殿は、プラシオ・デ・クリスタールと呼ばれマドリードのブエン・レティロ公園にある自然保護施設です。かつてはフィリピンからきた珍しい動植物が飼育されていましたが、今は美術館などに使用されています。ガラスがたくさん使われた建物と、湖との美しい情景が評判です。
⑤ ラ・グランハ宮殿
(Palacio Real de la Granja de San Ildefonso, San Ildefonso)
フェリペ5世により建設されたバロック様式の宮殿。その後、アルフォンソ13世が王位を継承するまで、後継者たちが避暑地として利用してきました。マドリッドから北へ80 kmに位置するこの宮殿は、首都からの日帰り旅行にも適しているといえるでしょう。
⑥ キュベレー宮殿
(Palacio de Cibeles, Madrid)
かつてスペインの郵便事業の本部でもあったキュベレー宮殿。2つのビルから成る複合施設であり、スペイン マドリッドの歴史的中心地の一つに位置しています。かつては市の主要な郵便局や電信電話局をつとめていましたが、現在はマドリード市議会によって市庁舎として使用されています。
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⑦ アランフェス王宮
(Palacio Real de Aranjuez, Aranjuez)
マドリード中心部から南に48キロ移動すると、ハプスブルク時代にもっとも重要とされた庭園のある宮殿があらわれます。スペインの君主がどのようなものだったかを知りたければ、ぜひ博物館を訪れてみてください。またもうひとつの博物館、『ムセオ・デ・ラス・ファルース・レレス』には、王室の一風変わったコレクションが展示されています。
⑧ カルロス5世の宮殿
(Palacio de Carlos V, Granada)
トレドの建築家ペドロ・マチュカが1527年に建設を始めました。ミケランジェロの弟子で、ルネッサンス期の偉業といわれています。スペイン南部のグラナダにあるルネッサンス様式の建物で、アルハンブラ宮殿のナスリッド要塞内のアッサビカの丘の頂上にあります。
宮殿の平面図は、高さ17メートル、63メートルの正方形で、内側に円形のパティオがあります。建築され始めたのは16世紀なのですが、君主の住まいではなく屋根ができたのは1957年のことでした。
⑨ アルカサル宮殿
(Alcázar, Seville)
アルカサルは、スペインのセビリアにあるスペイン王室の宮殿です。アルカサルは、もともとムーア人の要塞だったこともあるのですが… これは欧州で機能している最古の王宮であり、1987年にユネスコによって世界遺産にも認定されています。
⑩ サンテルモ宮殿
(Palacio de San Telmo, Seville)
サンテルモ宮殿は、バロック様式の、セビリア建築の中でも最も目を見張るものの一つで、アンダルシア自治政府の大統領の正式な議席として使用するために1991年から改築、2005年にも修復が行われました。最新の改修工事は4000万ユーロで10年かかったそうです。
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あとがきにかえて
(アルカサル宮殿)
絵画や、肖像画に思いを馳せるのもたのしいのですが、世界史に刻まれた人物が過ごした宮殿を実際に目にするとまた違う思いが込み上がってくるような気がします。日本にも素敵な建物はたくさんありますけれど、スペインは周辺国の影響を受け、時代ごとに建築様式が違うのもまた見所のひとつです。
また『日の沈まない国』と呼ばれ、世界中に植民地をもっていたことから、圧倒的な財力があった時代に建てられた宮殿が残っているというのもまたおもしろいところです。観光で訪れるときは、ぜひその歴史を少し探ってみると、新しい感動があるかもしれません。
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